過払金返還請求とは

「過払金返還請求」とは、文字通り「払い過ぎてしまったお金を返してくれるように」 と、貸金業者に要求していくことです。

ではなぜ「払い過ぎる」といった状態になって しまうのでしょうか。これにはグレーゾーン金利が大きく関わっています。 消費者金融などの貸金業者の金利を決める法律は、「利息制限法」と「出資法」の二つ があります。利息制限法の上限金利を超えて出資法の上限金利以下の間、これが「グレ ーゾーン」と呼ばれる金利です。ほとんどの貸金業者はグレーゾーンの範囲内で、利息 を設定しています。

利息制限法の上限金利を超えた金利は、法的には無効です。しかし利息制限法には罰則 がありませんので、このような違法金利での貸付が堂々と行われているのです。利息制 限法は民事法ですから、違法だからといってすぐに警察が取り締まるということもあり ません。(警察には民事不介入という原則があるからです)

一方、出資法は刑事法になりますから、「年29.2%以上を超える割合で利息の契約をし たときは懲役もしくは罰金に処す」と法律の中に罰則があります。

そこで貸金業者は、罰則を受けない範囲の「グレーゾーン金利」を利用して貸付を行い、 お金を借りた人は法律的には返す義務のないお金を返してしまう、という事になるので す。このような状態が長く続いた結果として、「過払金」が発生します。

又過払金返還請求にも取戻しの期間があります。最後に取引した日から10年と考えられ ていますので、10年以上前に完済してそれからずっと取引がないというケースを除いて 時効が成立していることはありませんので主張すれば、ほぼ間違いなく返してもらえます。